最近の台風と大雨の影響で、山はようやくきのこで賑わいはじめました。
ヤマドリタケモドキ
世界三大きのことは松茸、トリュフ、ポルチーニのことですが、松茸は海外では「軍人の靴下」の臭いと酷評され、トリュフは調味料として利用されているにすぎません。
対してポルチーニは、日本での知名度こそ低いものの、西欧では最高級きのことして周知されています。
味、香り、食感ともに、ナンバーワンと言えます。
松茸はともかく、トリュフやポルチーニが日本にあるかって..、疑問に思うのも最もです。
黒トリュフは「黒い宝石」と呼ばれ、日本ではイボセイヨウショウロが近縁種とされています。
その辺にゴロゴロしているのですが、日本では知名度が低く、地中に埋まっているので、探し当てるのは相当難しいようです。
一方のポルチーニは、イタリアではセップとも呼ばれ、日本でもスーパーのパスタコーナーに、乾燥したものが置かれています。
国産のヤマドリタケ、ヤマドリタケモドキはポルチーニと同じ種類ですが、生育環境の違いから若干の違いはあるものの、うま味の点では松茸以上です。
写真のものは、ヤマドリタケモドキです。
ヤマドリタケは、北海道や富士山周辺など、限られた場所にしか発生しません。
一方のヤマドリタケモドキは、モドキとはいえ味は同じです。
大小合わせて6個ゲットしました。
似た毒きのことしては、ドクヤマドリがあります。
一番の違いは、ヤマドリタケモドキの柄には網目模様があることです。
ドクヤマドリの柄は平滑で編目模様がありません。
また、ヤマドリタケモドキの傘の裏は白色なのに対して、ドクヤマドリは淡黄色です。
流水で汚れを落とし、縦に切ります。
虫も入っておらず、絶好のコディションです。
薄くスライスして、まずはさっと湯がいて、お刺身でいただきます。
山葵(わさび)醤油で、和風でも絶品です。
続いて、耐熱皿に敷いたベーコンの上にヤマドリタケモドキを載せて、オリーブオイルとパルメザンチーズを振りかけ、オーブンで10分焼きます。
やはりイタリアンが最高です。
最後は、オリーブオイルで炒め、軽く塩胡椒していただきます。
例えるなら、京野菜の茄子を半生で食べているような、上品かつ優雅な味わいです。
くしくも病院の勉強会で笑いヨガのビデオを見たばかりでしたが、美味しいものを食べても、幸福感を得られる点で、同様の効果を得られることを実感したひとときでした。
(*´∀`)