11月も半ば、クリタケが最盛期となると”きのこシーズン”もそろそろ終わりと言われています。
クリタケ
写真のように束生していることが多い
クリタケと間違えやすいきのことしては、ニガクリタケがあります。
こちらは猛毒のきのこなので要注意です。
ニガクリタケ(毒)
ニガクリタケの方は、傘に艶がなく色がくすんでいる(水浸性)、柄が縦に割けやすいなどの特徴があります。
今回はガソリン代節約で、自宅から最短距離の山に行きました。
立ち枯れたミズナラに束生したヒラタケです。
先日大岡村の道の駅で見かけた、1パック400円で売られていたものと比べ、ずいぶん大きなものでした。
保健所のきのこ鑑定員さんも、上物だと言っていました。
ヒラタケ(表側)
ヒラタケ(裏側)
傘の色の薄いものも採れました。
ウスヒラタケかと思ったのですが、こちらもヒラタケ。
ウスヒラタケは傘が薄くて全体的に小ぶりだそうです。
鑑定員さんによると、原木の栄養状態で色が違ってくるとのこと。そういえば薄い色の方のヒラタケは、樹皮もはげ落ち、枯渇感の強い木から出ていました。
色の違いはあっても、両方ともヒラタケ
ここからは、要注意きのこです。
ホテイシメジ
酒飲みには厳禁のきのこ”ホテイシメジ”です。
美味しいきのことされているのですが、お酒と一緒に食べると30分ほどで激しい中毒症状が出ます。
アルコールを分解する酵素を破壊する毒素を含んでいるので、顔の火照り、頻脈、頭痛など…お酒を全く飲めない人が飲んだ状態になります。
食べたら最後、1週間は禁酒を守らなければなりません。
たくさん生えていたのですが、サンプルに1個だけ持ち帰ります。
ホテイシメジ
ホウキタケ類
珊瑚のような形をしたきのこで、赤や肌色、オレンジに黄色、白色からこげ茶色までいろいろなバリエーションのあるホウキタケ類。
食菌としている地域もあるようですが、人によっては胃腸系の激しい中毒を起こす要注意きのこです。
ホウキタケ類
カラカサタケ
時に30cmもの高さになる、大型のきのこ。
傘を食べることができるが、生で食べると弱い食中毒やアレルギー症状がでることもあるので注意が必要です。
カラカサタケ
調理編
本日の収穫です。
色の濃い方のヒラタケは、バラすと大小合わせて14枚にもなりました。
我が家では定番のバター醤油を加えて酒蒸しに。
市販の霜降りヒラタケ(ホクト)にくらべて、旨味が濃い!!!
やはり天然物は違います。
パン粉をつけて揚げてみましたが、ヤマブシタケほどの食感はなし。
最後は中華スープにしていただきました。
これはなかなかいけます。
クリタケは発生場所により様々な形のものが。
右側の柄の太いものから、柄が細くて長い一般的なもの、傘が大きいものなど…。
こちらは他のきのこと合わせて冷凍保存します。
後日きのこうどんに使います。